短くて長い間、お世話になりました。

友稀です。

Xやブログにて、私の名前を見かけて下さった方は少なくないのでは、と思います。


タイトルからお察しの方もいらっしゃるかも知れませんが、

この度、プロジェクトアクト東京を抜ける決断をしました。


これまでに認知してくださった方に最後のご挨拶をしたく、

本番期間に差し掛かる直前の朝にこの記事を認めています。


抜ける決断に至った理由を書く前に、団体に入った理由に触れるのですが、

フリーランスの時代が長かった私にとって、団体の内部に所属する事が、

自分にとってどんな影響を及ぼすのか、を知る良い機会だったからです。


元々は、代表の安城に私の制作力を買われて入団する運びとなったので、

そういえば内部の人間になった事無いな、と考え、話に乗ってみました。


これが今年の春、四月中旬のこと。

入団から半年経たずのスピード離脱に、自分でも笑ってしまうのですが……。

とはいえ、勿論なんの理由も無くスピード離脱するわけではありません。


今回実感したのは【肩書きがあることによる自分の活動への影響】です。


今作の稽古期間前、外部へのオーディションに申し込んだことがありました。

その際、【プロジェクトアクト東京所属】と書類には勿論明記したのですが、

書類に目を通す段階で、私だったら、名のある団体や事務所の所属以外なら、

応募者の事を知るべく団体の事を調べなければならない考えに至るなと思い、

活動指針を踏まえて入団したものの、なんだか窮屈に感じてしまったのです。


長かったフリーランス時代、どこへ行くにも何をするにも一人で自由に出来たことが、

「団体の人間の一人として見られる」事象を生み、ひとつの顔として見られてしまう。

人と関わっていく中でやりたい事が沢山溢れてくる私にとって、逆効果だったのです。


ここまでが理由の一つ。

もう一つ。更にここから先は私個人の思想や感想に強く直結します。

友稀日記で私に慣れている人になら、きっと伝えられるものがあると信じています。


皆さんが関わったことのある組織の中、学校でも会社でも良いのですが、そこで、

『この人、あの人と繋がってて、本心言いにくいんだよなあ……』

と、どこまで本音を打ち明けて良いのかが分からなくなる時ってありませんか?


それです!(どれです?)


多分、これ私が仮に今後どんな団体に所属しようと付き纏うんですけど、

思っている以上に皆の本音が聞けないの!!!(笑)

前作、外部の個人として参加した時の方が、まだ仲間と仲良くなれたんですよ!

勿論今作スタッフとしての活動だったのも少なからず影響しているかもしれません。

しかし、私今回【演出助手】として、演出より皆と長く関わってきた筈なんですよ。

今回見た見えない壁は、私がスタッフで皆が俳優で立場が異なるからというよりも、

「中の人」として見られている事が、少なくとも私には無意識の壁に見えたのです。


なので、この短い期間に私が学んだことは、

団体に所属するのは、偏に私が向いていない、ということでした。

今後隠居生活するってなったら別ですがね。


やりたい事が日を追う毎に、刺激を受ける度に増えてしまう私にとって、

一人で活動していたことというのは、どうやら幸せな事だったようです。


楽しかったです。ここに居る間に携わってきたことは。

だからこそ、これから私は修行に出なければならない。

新しい自分と出会って、自分の力で人と出会う修行を。


ここまでお読みくださった皆々様、ありがとうございます。

過去の私が執筆した記事をお読みくださった皆々様、ありがとうございます。

そして、私を気に掛けて下さった全ての方に幸多からんことを祈念致します。


それでは、また逢う日まで。


友稀

Project Act Tokyo

ありのままのあなたと 表現活動を。