8月04日

稽古5回目だそうです。

そろそろ数えられなくなっているので、前回のブログを見て回数を確認しています。

この日は、恐らく今公演最後と思われるオーディションの影響で写真がありません。

という訳で、再びの純粋な文章力勝負の記事となります。お付き合いくださいませ。


13~14時:アップ(いつものやつ)

14~16時:回想シーンでオーディション

16~17時:回想シーン(集中)稽古

17~20時:現代シーンの稽古


メニューとしてはこんな感じです。

オーディションで募集を掛けていたのは、回想に出てくる男性二人でして、

その内の一人がメインで話す、少し長めのシーンをずっと回していました。

(もし二人確定しなければ現代に出てくる俳優さんに兼任をお願いします。)


アップの”いつものやつ”は、自己紹介とM&Mです。

そういえばこの日、狙いの話はしていませんでした。

再確認も兼ねて記しておきますが、要は心と身体を繋ぐこと、のようです。

恐らく一つではないのですが、心と身体を繋いで、演技の幅を広げて、

より魅力的な、舞台上でしっかりと生きられる俳優になる為の準備、みたいな。

ただ考案者、安城の言葉は必ずしも真っ直ぐ解釈できるものだけではないので、

この書き方をしたところで「違うんだよ……」と、ぼやかれそうな気がします。


さて回想シーン組の俳優陣ですが、少しずつ回想当時の人間に見えてきました。

時代は第二次世界大戦後間もなくの、西暦1950年(おおよそ昭和20年)代です。

日本人が恐らく、戦争で負った傷を抱えながらなんとか前を向いていた時代。

私自身は当事者ではない、間接的に見たり聞いたりしないとわからない時代。

座組には助手である私と歳の近い方だけでなく、歳下の方もいらっしゃるので、

なんとか想像力を働かせて、より魅力の溢れる作品創りに取り組んでいます。


一方で、俳優個人の課題も見えてきています。

特に助手は自主稽古も顔を出すので、俳優さん個人の様々な表情を見られます。

発声において身体に別の負荷を掛けて、本来よりも無理なやり方をしていたり、

長らく関わっていた団体の影響から、脚本との向き合い方を忘れかけていたり、

ほぼ初舞台、初めましての方々に対して壁の取り方がわからなくなっていたり。

助手である私からすると、とても勿体ないと思いつつ、それが個性だしな、等。

今後の稽古、特に自主稽古では各々の俳優さんの目指す先を聞き出したいです。


オーディション後の集中稽古は、よりリアリティを追求した稽古になりました。

ト書きに書いてあるから演技する、ではなく、どうしてこのト書きがあるのか。

相手の次の台詞が出てくるために自分が俳優として見せなければいけないもの。

自分の演じる役が、お客様にどんな風に見られたら、俳優の自分は生きるのか。

考える事が山積みで俳優は本当に大変だと思います、皆、頑張って楽しんでね。


さて、続いて現代シーンの稽古。

この日、俳優さんの体調不良や急用の関係で再び助手が代役を努める事になり、

そうなるとどうしても写真を撮る余裕がなくなってしまうのです、お許しをば。


しかし、本役が決まった後の代役はより難易度が上がりますねぇ、大変でした。

なにせ、あくまで親切心、個人の勝手ですが、本役をなるべく尊重したい所存。

本役の演技がどんな風に映っていて、何が特徴なのか、くらいは出したいです。


いや、私の話はこの際置いておきまして。

現代の稽古は、この日居てくれていたメンバーのシーンを冒頭から洗いました。

初参加の俳優さんもいらっしゃって、少ないメンバーでも穏やかな時間でした。

安城もゆっくり向き合っており、どうしたら今後良くなるかを考えていました。


代役やっていた影響で、全然客観視ができておりません。申し訳ないです……。

因みに、自主稽古の模様を助手のX(旧Twitter)で呟くことがたまにあるのですが、

そちらは、ここより更に、助手の世界観マシマシな言葉が長く連なっております。

もしご興味ある方はこちら(より助手独自の、俳優個人の深掘りが行われています)。 

尚、全然稽古とは無関係な日々の呟きもあるので、埋もれている可能性は高いです!


宣伝もしてしまった所で、今日の記録はここまでになります。

引き続き宜しくお願い申し上げます。


それでは、また次回。


筆責:友稀(演出助手)

Project Act Tokyo

ありのままのあなたと 表現活動を。